バスケットボール漫画の金字塔を原作者の井上雄彦氏自ら監督し、よみがえらせたアニメ映画「THE FIRST SLAM DUNK」が、公開67日目の7日に興行収入100億円の大台を突破した。ヒットの要因は何だったのか?演出の宮原直樹氏を直撃すると、観客の心を揺らした3つのポイントが見えてきた。 【写真】圧倒的色彩美のゴリ、三井、リョータ、流川、花道 映画化のプロジェクトが立ち上がったのは2009年。3度のパイロット版が制作され、井上氏が首を縦に振るまで、そこから5年の歳月がかかった。 こだわったのは「原作の再現」。かつて熱狂したキャラクターが、そのまま目の前で動くことを目指した結果、本当のバスケの試合を見ているようと称される流麗なアニメーションが完成した。 主に描かれるのは、原作のクライマックス山王工業戦。宮原氏は「漫画を組み立て直し、この場面ではどこに誰がいるかを解析していきました。コート上