高校1年のインターハイ決勝で“日本一”を争っていたかもしれない同い年のサウスポー2人が時を経て、プロのリングで日本タイトルを懸けて戦うことになった。2月14日、東京・後楽園ホールで行われる日本スーパーフライ級王座決定戦。同級1位の川浦龍生(三迫)と3位の橋詰将義(角海老宝石)は2009年夏のインターハイ準決勝で、それぞれ現在の日本を代表する世界チャンピオンに行く手を阻まれた。 「2ラウンドまでは僕がリードして、(最後の)3ラウンドに逆転された」。徳島市立高校1年の川浦が小差のポイントで惜敗した相手は、奈良朱雀高校3年の寺地拳四朗(BMB)だった。昨年11月、無敗の世界2階級制覇王者、京口紘人(ワタナベ)との統一戦を7回TKOで制したWBAスーパー・WBC世界ライトフライ級2団体統一王者である。 準々決勝で2021年開催の東京五輪でフライ級銅メダリストとなる岐阜・中京高校1年の田中亮明を退け