MENU:「特許ニュース」連載A 富田 徹男 ここには私が、「特許ニュース」に連載したものの内「技術史論」を収録しています。 この連載は私が最初に「技術史」と銘打って纏めたもので、今でも私の考え方の基本はこれから大して変わっていません。 この連載のきっかけは、親友の中村禎里君が、大学の講義と研究は大分違う、講義では学生が分かるように様々な周辺の事柄を教えなければならないから、勉強のやり直しになる、といったので、自分で講義できるかどうか、連載という形でやってみようと思ったのです。ちょうど通商産業調査会からお誘いがあり、この連載を始めました。 この連載の当時、私の知識としてはほぼ次のものがありました。 (1)洋務運動についての修士論文(これは上奏文を3000頁読んだ)、 (2)『日本科学技術史大系』の自分の担当分として集めた資料、 (3)その『全巻索引』をコンピュータで制作した時の