米、ワシントンDCにあるカーネギー研究所のジャクリーン・ファリティ博士率いる研究チームが、観測史上初めて太陽系外に水の雲を発見した可能性があると発表した。 この雲が発見されたのは、地球から7.3光年の距離にある恒星に成り損ねた巨大ガス惑星、”WISE J0855-0714”という褐色矮星においてである。 今回の発見のために研究チームは、チリにある口径6.5mのマゼラン望遠鏡を利用し、151枚の近赤外線画像を繋ぎあわせた。この結果、巨大ガス惑星の色が大気を水の氷の雲で覆われた褐色矮星の予測モデルと一致した。 これまでにも太陽系外惑星で水蒸気が発見されたことはあったが、水の雲は観測史上初である。太陽系内においてさえ、水の雲は地球と火星のみでしか発見されていない。また極めて低温な木星と土星では、アンモニアの氷の雲の下に水の雲が存在する可能性がある。 ”WISE J0855-0714”は地球から最