時間消費という価値はこれから上がっていく 米田:デジタルやスマホの時代になり、読者がさまざまプラットフォームに分散するようになりました。そんな状況において、佐渡島さんやコルクはこれからどんな役割を担っていくと考えていますか? 佐渡島氏:今までの時代は、他人がどのような人間かを知るのが難しかった時代だったと思っています。例えば、今通りがかりの他人に10万円貸してください、と言われたら、まず貸せないですよね? だからこそ、「学歴」というものが必要でした。学歴がわかれば、育ってきた生活環境やその人がだいたい仕事をしていて、どれくらい信用できるか、ということがある程度はわかりました。 でも今だったら、10万円貸してくださいと言われて、「Facebook持ってます?」と聞けば、友達が何人いて、共通の友達が何人いて、Twitterのフォロワーはこれくらい、といった情報がわかります。そういう情報を元にし