(CNN) 英イングランドのオックスフォードで先月から、コウモリがすみやすい建物の設計について学ぶ講座が開かれている。建築家にコウモリのことを知ってもらう狙いで英王立建築家協会が保護団体と組み、コウモリがすみ着くのに適した建物の規模や侵入口、温度、素材、場所などについて講義を行う。 空飛ぶ哺乳類のコウモリは、昆虫を餌にして植物の種や花粉を運んでくれる生態学的に貴重な存在。しかし北米では真菌を原因とする「白い鼻症候群」のために推定550万匹以上が死に、個体数が激減している。 英国ではまだ真菌感染は確認されていないが、生息地の破壊により生存が脅かされる状況が続く。政府は保護対策を強化するため、たとえその時点でコウモリがすんでいなくても、すみかに対する干渉を禁止する法律を制定した。 「もし建物内にコウモリがすみ着いた場合、特別な免許がない限り、コウモリの邪魔をしてはいけない」と保護団体のケリー・