スマートフォンや電気自動車などの充電池として広く使われているリチウムイオン電池は、材料のリチウムがレアメタルであるため、将来にわたり安定した材料供給がなされる保証がない。そこでリチウムに替わる材料として、注目されているのがナトリウムだ。ナトリウムは地球上に豊富にあるため、リチウムに比べて安価に安定して材料供給できるという大きな利点がある。しかし、ナトリウムイオン電池の性能はまだリチウムイオン電池に比べて低く、世界中の研究機関やメーカー、スタートアップが性能の向上と実用化を競っているところだ。 ナトリウムはリチウムよりも重いため、ナトリウムイオンは液体電解質の中で動きにくく、固体電解質を開発する必要がある。しかし、これまでに開発された電解質は、ホウ素と水素原子からなるヒドリドボレートと呼ばれる化合物で構成されており、リチウムイオン電池と同等の性能を達成できなかった。Radovan Cerny
![ジュネーヴ大学がリチウムイオン電池に替わるナトリウムイオン電池を開発|fabcross](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6734e43cde630d79f059df966c6c6ed853d9f4ec/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ffabcross.jp%2Fnews%2F2022%2Fdmln5300000xev5p-img%2Fdmln5300000xev6i.jpg)