ドイツ経済・エネルギー省(BMWi)は4月19日、自動車大手BMWの次世代電池に関する研究開発に対し、総額6,800万ユーロを助成することを発表した。BMWが本社を構えるバイエルン州政府も助成の一部を負担する。 欧州委員会とドイツを含む複数のEU加盟国は2019年から「欧州共通利益に適合する重要プロジェクト(IPCEI)」(2019年12月10日記事参照)の枠組みで、域内の次世代電池サプライチェーンの構築を目指している。今回のBMWへの助成は、既に発表していた次世代電池支援の第2弾(2021年1月28日記事、2月4日記事参照)の具体的金額を明らかにしたものだ。 BMWの販売台数に占める電動車の割合は、2016年の2.6%から2020年には8.3%に増加している(2020年の販売台数は232万5,179台)。BMWは2025年までバッテリー電気自動車(BEV)の販売台数が毎年5割以上増加する