ランクセスは4月9日、リチウムイオン電池材料の世界的大手メーカーである中国の広州天賜高新材料股份有限公司(以下「天賜材料」)と協業し、電池用化学品事業に参入すると発表した。この協業に基づき、同社は天賜材料向けにリチウムイオン電池用電解質の配合製品(フォーミュレーション)を2022年から製造する予定。 電解質は、バッテリーセル内でのリチウムイオンの活性に重要な役割を果たしており、リチウムイオン電池の鍵となるコンポーネントとなっている。天賜材料は、レバクーゼン拠点で製造される高性能な電解質配合製品(フォーミュレーション)により、欧州のバッテリーセルメーカーへのEU域内での現地生産が可能となる。 製造には、同社の完全出資子会社で、世界有数の受託製造機関であるサルティゴが運営するハイテクプラントを活用する。このプラントでは、最高の品質要件に準拠し電解質を配合することが可能で、サルティゴは化学分野で