何度も重ね塗りしたような 深いネイビーの壁。 ひとり壁ぎわに佇めば エドワード・ホッパーが描いた絵のよう。 昔、鉄工所の社宅だった 集合住宅のひとへやを、 現代美術アーティストの松延総司さんが デザイン、リノベーションしました。 ここは大阪市住之江区北加賀谷。 美術家・森村泰昌の モリムラ@ミュージアム(M@M)や、 築60年の文化住宅をリノベーションした 複合施設・千鳥文化など、 アートスポットが数多く集まるエリアです。 海に近いこの地区は、 かつては造船所が多く 栄えていましたが、 時代の移ろいとともに 活気が失われつつありました。 しかし2005年、 造船所跡地にアート複合施設の クリエイティブセンター大阪 (略称C.C.O)が完成。 さらに2009年には、 空き家や工場跡を活用する 北加賀谷クリエイティブ・ビレッジ構想が スタートし、 今では“アートの街”として 広く知られるまでに