若い頃は映画『耳をすませば』の 聖司くんにときめいたけど、 最近は聖司くんのおじいちゃんのような 人生を送りたいと思うようになってきた。 例えばこんな、山小屋で。 滴るように鮮烈な 緑に囲まれた三角屋根。 扉を開ければ おじいちゃんが経営していた 『地球屋』を彷彿とさせる アンティーク調の部屋。 普段はアトリエとして使いながら、 時たま教室を開いたり、 仲間と趣味の集まりをしたり。 冬が近づくと薪ストーブに火をつけて 生クリームを浮かべホットココアを飲む。 今日はマシュマロを焼いてみようか、 と小さな「初めて」を時々重ねながら。 二階とは吹き抜けでつながっている。 絵葉書のような窓際。 朝のコーヒーが特別になる空間。 波打つ壁の細工もこだわられていて、 作り手の愛情が伝わってくる。 ヴァイオリンを作っているシーンを 彷彿とさせる一角。 この家はどこにいても かわいい窓から緑が差し込んでくる