京都、かの「哲学の道」という 知的な名前の散歩道。 春には桜が咲き乱れ、 サラサラと小川が流れる。 昔、哲学者が物思いに耽りながら 毎朝歩いていたことに因んで その名がつけられたことにも納得する。 風の心地良い季節にはいつまででも 歩いていたい風情がある。 この小川にかかる 小さな橋を渡った所に建つ、この建物。 その名も「銀閣寺荘」。 痺れるほどの堂々たる姿、名前。 壁のタイルや石ブロック、渋い植栽… 昭和の公共の建物のような、 旅館のような、そんな風情すら漂う。 けれど、れっきとしたマンション。 ヴィンテージ、と言って良いかな。 長く伸びるコの字型の廊下、 2階部分は回遊できるロの字型で、 上から下まで見渡せて 置かれた自転車や 行き交う住人たちの気配、生活感が なんだか安心する。 そして、廊下から見える 京都ののどかな風景も また素晴らしきかな…! こちらの3階、角部屋。 ごくシンプル