子どもの頃 教会の高ーい天井を見上げて 吸い込まれそうな気分になった。 まわりの音が遠のいて ひとりだけ別世界にいるような感覚が 心地よくて 何度も何度も見上げたっけ。 近くにはアーケード商店街や 小さな神社が立ち並ぶ住宅街。 ドシンと佇むその外観は 通る人が思わず二度見するほど。 なんだ、ここは? ギャラリーか はたまた建築事務所とかかしら。 ツンと尖った間取りからして 只者じゃない。 家具の置きやすさとか 使いやすさとか そういう固いことは ちょっと置いておいて。 幻想的な共用階段。 1段1段上るたびに 光の加減が変わって美しい。 黒光りするドアの向こう、 どんな空間が広がるんでしょうね。 内側から見ても 溢れ出す重厚感。 さぁいよいよ振り返ってみますよ。 無機質なコンクリに映える 三角の窓。 室内はてっきり暗いかと思いきや 光をしっかり招いてくれる。 あちらこちらから キラキラと。