今日は待ちに待った土曜日。 しかも快晴ときたら 居ても立っても居られない。 アラームをかけずに寝ているご主人の鼻を ベロンと舐めて「起きて」の合図。 「あぁ、おはよう」 ぼさぼさの髪をグシャっとしながら メガネをかける。 1階にある寝室は ウッドデッキにつながっているから たっぷり朝日が入る。 それに窓から見える緑も最高だ。 「ワン!」 しっぽをぶんぶん振って 2階のリビングへ。 吹き抜けの高い天井。 上には何やらご主人の秘密基地の 「ロフト」っていう場所があるらしい。 「はいはい、朝ごはんにしようね」 僕のしっぽを追って のっそりとご主人が来る。 リビングのまわりは ぐるりとウッドデッキが囲んでいて 360度外とつながる感覚。 ご主人が窓を開けてくれたから 飛び出してくるくると回ってみる。 「今日はいい天気だなぁ」 コーヒーをコポコポ淹れながら 外を眺める後ろ姿。 僕は甘えるように 足に