昨年の夏学期、筆者のクラスで作成された「政治1」のシケプリの一部。筆者は、試験対策委員長(シケ長)であった関係上、この手のシケプリは山のようにストックがある なぜ「東大生はあまりノートを取らない」と言い切れるのか。結論から先に言ってしまえば、本当に東大生がみんなノートを取るなり、まとめ直すなりの習慣が付いていて、それが美しければ、シケ対(試験対策委員会)のような“伝統的官僚機構”はニーズがないので存続し得ない(シケ対については河合塾の用語集(関連リンク)を読んでほしい)。簡単に言ってしまえば、授業の完璧なレジュメ「シケプリ」(試験対策プリント)を学生が分担して作る相互互助システムだ。 さらに言えば、ノートを取るというのはインプットではなくアウトプットの過程なのだから、そんな作業に情熱を傾けるのは、以下に挙げる2タイプの数少ない学生だけだろう。 まず、授業に出ただけで勉強した気になる勉強下手