最大級の大がめ出土=酒造用か、長岡京跡で−京都 最大級の大がめ出土=酒造用か、長岡京跡で−京都 京都府長岡京市の長岡京跡遺跡から、8世紀後半の須恵器の大がめの破片が大量に出土し、ほぼ元の形に復元された。高さと直径がいずれも1メートル余りあり、国内で見つかった中で最大級という。長岡京市埋蔵文化財センターが5日発表した。 同センターによると、大がめは高さ112センチ、胴の直径114センチで、容量は約670リットル。昨年2月から今年3月にかけての調査で、かめを据え付けたとみられる23個の穴や建物跡と一緒に見つかった。同センターは約300の破片をつなぎ復元した。 柱の穴の状況などから、出土したのは酒造所跡とみられ、大がめは酒造りに使われた可能性が高い。口の一部が低く分厚く垂れ下がっているなどの特徴から、須恵器の一大生産地だった大阪府南部の陶邑(すえむら)で作られたとみられる。(2012/09/