まずは、森健さんの方から。 やたら売れた梅田望夫氏の「ウェブ進化論」以来、「ロングテール」なんぞがキーワードになって、こと素人同士の会話でweb2.0がどうしたなんてことも飛び出すようになり……そんな中、若干感じていた違和感に答えてくれた本。 ロングテールは、たぶん、個人的にはありがたい。 たとえばぼくの仕事で、恐竜の頭のようなメガヒットはあまり出そうにない。よくて「首から肩」。悪いと腰まで振れちゃうかも。もちろん、過去作品は尻尾の彼方……。 とはいえ、この時、ロングテールをビジネスに取り込むのに成功しているのって、ぱっと見、アマゾンだけで、儲かっているのかどうか分からないけれど「続いている」対抗馬として、bk1やら楽天書店やらがある程度。 多様性の維持と一極集中がワンセットというのが、なんとも皮肉で、なんでこんなことになるんだろうと思っていた。 森健さんの回答は「スケール・フリー