総務省は7月18日、同省の情報通信審議会から「放送システムに関する技術的条件」に対する答申を受領したことを発表した。この答申をもとに、同省では地上デジタルテレビ放送(地デジ)の規格面での高度化(スペック向上)に必要な制度設計を進めていくことになる。 現在の地デジの概要 現行の地デジは、NHK(日本放送協会)が主導して開発された「ISDB-T」という規格にも基づいて、2003年12月から順次導入が始まった。主要なスペックは以下の通りだ。 映像の解像度:1440×1080ピクセル(アスペクト比4:3)が基本 映像の走査方法:インターレース式が基本(プログレッシブ式も対応可) 映像のフレームレート:29.97fpsが基本 動画コーデック:MPEG-2 TS(ビットレートは可変式、※1) 音声コーデック:MPEG-2 AAC(ビットレートは可変式、※1) (※1)動画、音声、付加情報(データ放送な