加速度センサによる 移動体の自己位置検出に関する研究 岡山大学 毛利建太郎・難波和彦・高尾明秀 Keywords : 三次元ジャイロ,累積誤差,ラジコンヘリ I.はじめに 現在,多くの農作業で機械化がなされ,さらに自動化されているものも多い。近年,ラジコンヘリは,農薬散布や播種等に利用されているが,操縦には高度な技術や熟練が必要とされ,飛行の自動化が望まれている。飛行を自動化するには,まず自己位置の検出が必要となる。一般的には地上を走行する作業機の場合は,距離データである車輪の回転数を積算する方法で行われているが,空中を移動するラジコンヘリには,この方法は使えない。 そこで,本研究では加速度センサによる移動体の自己位置の検出を目的として,基礎研究を行った。 II.実験装置及び実験方法 本実験で使用した姿勢計測装置は,センサユニットとプロセッサユニットからなっており,ロール,ピッチ及びヨー角