3D(3次元)プリンターで製造した拳銃を所持したとして、神奈川県警が大学職員の男を銃刀法違反容疑で逮捕した。県警は武器等製造違反の罪でも調べる。 銃は作っても所持してもいけない。当たり前の話だ。3Dプリンターが悪いわけではない。要は使い方の問題である。 技術の進歩と犯罪利用の危険性は常につきまとう。だが、安易な法規制で技術の進捗(しんちょく)や活用を妨げる結果となっては本末転倒だ。 男は自ら銃を撃つ動画をサイトに投稿し、「銃を持つ権利は基本的人権」などと書き込んでいた。押収した樹脂製拳銃の鑑定では、ベニヤ板を11~15枚撃ち抜くことができるものもあったという。銃刀法違反容疑での逮捕は当然の対応だったといえる。 これを受けて古屋圭司国家公安委員長は「新しい形態の犯罪。現行法で十分対応できているかというと、必ずしもそうではない。法制上の問題も含めて対応する必要がある」と述べた。 一方で、茂木敏