日本語VOCALOID2の“標準”を示した初音ミクには、ベタ打ちでもそれなりに歌ってくれるという安定感があった。鏡音リン・レンは、ミクと比べると1音ごとに表情豊かで、より人間らしさも感じさせつつ、単調にならない魅力がある。そのぶん、曲によっては安定して歌わせる工夫が必要なこともある。しかし、鏡音リン・レンは、各種パラメーターエディットによる表情の変化が特徴。初音ミクではあまり使われなかったようなパラメーターをいじることで、思いがけない一面を次々と見せてくれる。ここでは、ミクとはまた違った可能性を感じさせる“個性派音源”リン・レンの、現時点(2007/12月)でのエディットの方向性を探ってみた。 どんなメロディに対してもある種フラットで安定していた初音ミクと比べると、歌いまわしに個性の強い鏡音リン・レンのエディットにはコツが要りそう。と言っても、調整法が初音ミクと全く違うわけではないので、初