対して同じく社会面トップの静岡新聞は「“村八分”は構成せず 部落民に隣人愛を要望」の見出し。北川局長が「調査の結果による自分の意見として、佐野村長に対し、隣人愛を特に要望した」と書き、局長の見解をまとめている。 法務局の見解を静岡新聞は「“村八分”構成せず」とした それによれば、替え玉事件と関係があった人々と石川家の間に感情的なわだかまりができ、自然に双方の交際が阻隔(そかく=邪魔して隔てる)するに至った。地区の人たちの間に、石川家に対する差別待遇や絶交について相談や申し合わせをした事実は認められない。従って村八分を構成しないと考えるが、地区の人々には隣人愛の精神をもって速やかに円満明朗な交際を回復させるよう熱望するとした。 記事には、「村八分の事実がないことが明白になってほっとした」という佐野村長と、「今度の問題で新聞の報道が社会にもたらす影響のいかに大きいかを痛感させられた」との北村義