来年度から理系の博士号を持っていれば、教員免許を取らなくても、和歌山県立高校の教員採用試験を受験でき、教員になることが可能になった。受験科目も一部免除する。県教委によると、将来、科学技術や地域産業を担っていく専門家を育てるため、専門的な知識や技能がある教員を確保するのが目的という。 県教委が28日、発表した。博士号取得者への優遇は本年度試験から導入し、受験科目の「校種・教科専門」を免除しているが、それを拡充した形。本来、教員採用試験を受験する場合、教員免許状があるか、取得予定である必要があるが、博士号がある場合は不要にする。採用試験に合格したら県内で有効な「特別免許状」を発行する。募集教科は高校の数学、理科、農業、工業で、教科に関係した博士号が必要。 さらに、博士号取得の過程で培った知識や経験を評価し、採用試験の一部検査を免除する。免除するのは、第1次検査の3科目のうち「一般教養」「校