グローバル経済の無秩序な拡大再生産によって引き起こされたリーマンショック。その未曾有の世界金融危機がもたらした教訓とは、資本主義とは異なるロジックをもった経済モデルの確立であった。 ローカル&マイクロが日本経済を救う! 大量生産・大量消費を富の証しとして謳歌した20世紀の不可避なる結末として発生した、地球温暖化をはじめとする環境問題は、自然と共存する、持続可能な(サスティナブルな)社会へと立ち戻るきっかけを図らずも人々に与えた。 そんなエコロジー社会へとシフトする過程で発生したのが、2008年のリーマンショック。老舗の投資銀行リーマン・ブラザーズの倒産をきっかけに、まるで一滴のしずくが水面を打ったかのように信用不安の波紋が拡大し、グローバル経済は先行きの見えない暗闇をさまようこととなった。 のちに「100年に1度」と形容されたように、リーマンショックは偶発的な出来事だったのだろうか?