苦手な上司やクレーマーのようなお客など、世の中には思わずキレてしまいたくなる“嫌な人”たちが存在します。しかし、そんな嫌な人たちに感情任せにキレても問題の解決は望めません。この連載では、どこにもいる嫌な人を対象とした、スマートで賢いキレ方を提案します。 この記事は10月5日に発売された文響社の『出世するキレ方』(楠元博丈著)から抜粋、再編集したものです。 町田さんは私の放送作家の先輩です。 彼はよく「はあーあ」と、あからさまなため息をついていました。“イジられ待ち”とも取れるそれは、もはやため息でなく「はあーあ」と発声しているように聞こえます。後輩としては、そのイジってほしい空気感を無視するわけにもいかず「そんなため息をついてどうしたんですか?」と尋ねるしかありません。しかし、町田さんの話は「なんで俺がこんな雑用ばっかり」「あー。めんどくさいなあ」といった不平不満ばかりでした。 一緒の企画