【ソウル支局】ソウルで5日朝に起きた駐韓米大使襲撃事件。会合に出席したリッパート米国大使(42)の顔を刃物で切りつけた男は現場で「米帝(米国帝国主義)」「訓練反対」と叫んだ。大使のワイシャツやネクタイには血しぶきが飛散した。突然の凶行。韓国社会には衝撃が広がった。 聯合ニュースなどによると、取り押さえられた襲撃犯は市民団体代表を自称するキム・ギジョン容疑者(54)。 目撃者によると、キム容疑者は大使の円卓に歩み寄りあいさつを求め、立ち上がった大使にいきなり切りつけた。男が「オバマ(米大統領)はなぜ変節したのか」などと叫ぶ声が聞こえたという。 周囲にいた数人の男性らが飛びかかってキム容疑者を組み伏せる間も「訓練反対」などと叫んでいた。 キム容疑者は襲撃前から会場内で、出席者から「様子が変だ」「正式な出席者なのか」と不審がられていた。