うつ病の原因にもなる認知の歪みは、スキーマが関係しています。スキーマとはたくさんの「情報の纏まり(まとまり)」のことで、心理学三大巨頭の1人のユングが言った「感情の纏まり(まとまり)」であるコンプレックスと同じような意味です。別の言い方にすれば、人生観、信念とも言えます。つまり、心の深い部分にある「大きなまとまり」のことです。 スキーマは大量の情報・感情で構成されているイメージで、データベースのテーブルの中の情報の纏まりのようなイメージです。そのスキーマが「自動思考」を生成しているのです。その結果、無意識のうちに思考が浮かんでくるのです。 自動思考よりも、このスキーマのほうが自分で知ることは難しいのです。 自動思考は瞬間的に浮かんでくる考え方です。例えば、いきなり考えてもいないのに「目の前の人がなんか嫌だ」とか「おいしいものを食べているときに贅沢してはいけない」という感じで浮かんでくる考え
