県庁の裏手、住宅街の真ん中に、県外にまでウワサが届くうどん店「さか枝」があります。ウワサの源は高チョン族と呼ばれる、単身赴任で県外からやってきた会社員たち。出勤前に毎朝立ち寄り食べた朝うどんの味は、香川を語る上で欠かせないエピソードのようです。 早朝6時、冬ならまだ暗いうちに「さか枝」は開店。湯気の立ち込める店内にはだしの良い匂いが漂っています。うどんメニューは5種類ですが、約50種類の天ぷらを好みでトッピングすれば、何通りものおいしさを楽しむことができるのです。人気はかけうどんに分厚いお揚げを乗せていただくきつねうどんや、野菜たっぷりのかき揚げうどん。イリコベースに5種類のカツオからとっただしも、とにかく美味!。小麦が香る麺はツヤがあり、噛むとコシが強くて弾力も抜群です。 「同じものを作り続けるのではなく、より良いものを作っていく努力が大切」とは店主・坂枝良弘さん。努力の結晶として生まれ