それは、昔からオーディオを売っていた人間がふと抱いた、ある疑問からはじまった ハードオフオーディオサロン発祥の地である新潟紫竹山店の店長を務める番場氏は、お店の立ち上げから関わっているキーパーソンだ。ご存知の方も多いかもしれないが、ハードオフの前身は「サウンド北越」というオーディオショップで、現在の店舗はもともとサウンド北越の紫竹山店だった。転機が訪れたのは1993年。オーディオをとりまく時代やビジネス環境の変化の中で、1階はブックオフ、2階はハードオフとして生まれ変わることとなった。その後、番場店長は本部のフランチャイズ関連の仕事に携わることになり、現場を丸10年ほど離れた。しかし、久しぶりに戻るとなんともいえない違和感を覚えたという。オーディオ自体が下火になっているばかりでなく、「機器が壊れているわけではないんだけど、なんだか聴いてみないと不安で買えそうもなくて・・・・・・」というお客