MODEL 40n内部の詳細は、すでにPHILE WEBでも小原由夫氏や土方久明氏が書かれているので本稿では割愛するが、私も年明けにマランツの試聴室でじっくり試聴させてもらっている。まず驚いたのは、鳴らすのが難しいとされるB&W「800D3」を余裕で駆動するアナログアンプとしての非凡さだ。これは68Aという瞬時電流供給能力を実現したフルディスクリートのパラレルプッシュプル回路によるところが大きいだろう。 そして何より印象的だったのは、先行して展開されている「MODEL 30」とのキャラクターの違いである。同じ顔をしているが性格は正反対。まるで『タッチ』の上杉兄弟のようだ(例えが昭和でゴメン)。前後左右のパースペクティブに優れ、フラットレスポンスかつ洗練された華のある音色が魅力のMODEL 30が上杉和也なら、低い重心からたっぷりの音圧を伴い、音楽のグルーヴを前面に押し出してくるMODEL
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