米IBMは2006年末に、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)、東芝と共同で開発したプロセサ「Cell」を搭載した製品を投入する。Cellの開発責任者を務める、IBMフェローのセル&カスタム・パワー・システムズのチーフ・テクノロジスト、ジェームス・カール氏(写真)に、IBMにおけるCellの活用法と今後の動向について聞いた。同氏はIBMでPOWER4プロセサの開発にも携わっていた。 ——Cellのプロジェクトの現状は。 現在はCell自体の開発は終了し、実装の段階だ。SCEの「プレイステーション3(PS3)」だけでなく、今年はIBMとしてブレード・サーバーに搭載していく。各社とも、「Cellをいかに大量に低コストで開発できるか」に焦点を当てて作業を進めている。 IBM、SCE、東芝の3社はそれぞれ、Cellのライセンスを他の企業向けに個別に提供している。例えばIBMは、高性能コ