セロテープが欲しい、と思った瞬間に、テープが手許にあった例しがない。 大学時代に所属していた推理SF研究会というサークルは、日頃は創作小説を書いて会誌を編み、学祭に向けては8ミリフィルムで自主映画を撮るという実に忙しい集団だった。 当時のSF研は2ヶ月に一度、コピー誌を発行していた。 創作小説オンリーの同人誌である。 まだ手書きとワープロ原稿が混在していた時代、B5判で2段組されたレイアウトの紙面で、平均して50ページから80ページの冊子を隔月刊で生み出していたのである。 わたしの通った大学は、サークル用の部室がなかった。SF研は、編集作業そのものを学生ホールの机上で行った。 10名ほどが一気に座ることのできる大きなテーブルを囲み、寄せられた原稿をそこで編集するのだ。 基本はB5判のコピー用箋を使用する。ワープロ印字の場合は熱転写用紙で入稿されるが、感熱紙は御法度だった。イラストやロゴ、ノ
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