新しいネットの巨人として、フェイスブックが注目されている。登録ユーザー数は全世界で5億人を超え、6億人に迫ろうとしている。2011年1月早々には、ゴールドマン・サックスが会社評価額を500億ドル(約4兆円)と評価して300億円を超える大型出資を発表。日本でも登録ユーザー数が急増している模様だ。本連載では、『フェイスブック 若き天才の野望』の共訳者である滑川氏が本書の内容を基に、フェイスブックの本当の威力と同社を率いる若きCEO、マーク・ザッカーバーグを紹介する。 フェイスブックは決してソーシャル・ネットワーク・サービスのパイオニアではない。ユーザープロフィールの登録、ユーザー間のコミュニケーションなどの機能を備えた最初の大規模なソーシャルネットワークは、2002年に創立されたフレンドスターだった。しかしフレンドスターはユーザーの拡大にサービスの拡張が追いつかず、反応が遅くなり、たびたびシス