トランプ米大統領から解任されたコミー前連邦捜査局(FBI)長官が、解任直前に司法省に対し、ロシア政府による米大統領選への介入に関する捜査経費の増額を要求していたことがわかった。FBIはロシアとトランプ陣営との関係も捜査しており、捜査の本格化による波及をトランプ政権が懸念し、FBI長官を解任した可能性がある。 複数の米メディアが10日に報じたところでは、コミー前長官が先週、司法省のローゼンスタイン副長官に、ロシア政府による米大統領選への介入や、ロシアとトランプ陣営との癒着の捜査を本格化させるため、捜査経費の増額を要求したという。 ローゼンスタイン副長官は9日、コミー氏のヒラリー・クリントン元国務長官のメール問題への対応を問題視し、トランプ大統領に解任を上申した。 だが、捜査経費の増額要求直後に解任されたのが事実だとすれば、「ロシア疑惑」捜査の本格化によって、トランプ政権が打撃を受けかねないと