手書きの文字は、何かと注目される機会が多いものだ。 一時、話題になった「デスノート」の映画版で、主人公を演じる藤原竜也の書いた文字が「勉強ができる優等生の字に見えない」と騒がれたことがあった。 もちろん、優等生=字が上手いとは限らない。筆者は書家の家に育ち、自分自身も子どもたちに教えているが、字の上手い下手と勉強の能力はまったく別物である。 しかしながら、こういった話題がもちあがるということは、手書き文字の印象はその人の能力や人格にまで及ぶということではないだろうか。 想像してみてほしい。 受験の解答用紙に書かれた文字が汚くて読みづらかったら、採点者はどう判断するだろう。 受け取った手紙の宛名がとてもキレイな字で書かれていたら、ていねいな人柄を思い浮かべるのではないか。 また、結婚式や告別式で記名するとき、達筆な人の後に自分の名前を書くのをためらったことはないだろうか。 パソコンやメールで