活きのいい天然魚のおいしさを。 今朝まで大海原にいた鯛。そのお刺身は、どこか甘みがあって、歯ごたえがあるのにすっと切れがいい。この上ないご馳走に、心身が喜ぶのが分かります。 和歌山の港町で生まれ育った店主は、そんな喜びにずっとこだわり続けたいから、魚は獲れたその日のうちにと決めています。 素材のおいしさを邪魔しない。 煮魚に使う調味料は醤油だけなのに、それだけで十分においしい。一つひとつの素材を吟味して、使う調味料も体によいものを選んでいます。 豪快な海の幸、旬の野菜、こだわりの調味料。シンプルな味付けだからこそ、素材の香りとおいしさがじんわりと染み渡ります。 器も、空間も、思い切り贅沢に。 無駄ともいえる余白があるほうが、人生はおもしろい。だから、のびのびとした美しい空間のなかで、いい器に囲まれて、心豊かなひとときを味わっていただきたい。 それでいて我が家でくつろぐような、穏やかな時間。