(食糧暴発:上)空腹が世界乱す ケニア・肥料高が打撃 エジプト・暴動で死者 2008年05月19日 WFPの配給を受ける避難民たち。配給は2週間に1度。多くは農民だ=ケニア西部エルドレト、古谷写す ケニア・ナイロビ。 泥壁やトタン張りの粗末な家がぎっしりと並ぶ。狭くぬかるんだ路地が入り組む、迷路のようなキベラ・スラム。80万人が住む。 日雇い労働で暮らすアイエコさん(37)は、次女ダナさん(10)が通う小学校の春休みが間もなく終わるのを待ち望んでいる。小学校では月曜から金曜まで、世界食糧計画(WFP)の支援で朝食と昼食が支給されるからだ。 ●子の給食頼り 主食ウガリの材料であるトウモロコシ粉はいま、1キロ32ケニアシリング(約54円)。1年前は20シリングだった。朝食はもともとミルクティーだけ。昼・夕食用に週5キロ買っていたのを、4月から3キロに減らした。病気がちの妻と、子ども3人。一家は