◇国民軍に志願、出征 不安を詠んだ短歌も 日本で生まれ育ち、戦中・戦後にインド独立運動に身を投じたインド人女学生の日記が本になった。「インド国民軍婦人部隊」に志願するなど祖国解放に懸けた熱い思いがつづられ、激動の時代を生きたみずみずしい感性を伝えている。【木村葉子】 日記は、バーラティ・アシャ・チョードリさん(83)が1943~46年に日本語で記した。アシャさんが在籍した昭和女子大(東京都世田谷区)が創立90周年事業で「アシャの日記」としてまとめた。 アシャさんの父親は貿易商で、戦前から日本に滞在。インド独立運動の指導者チャンドラ・ボース氏の側近だった。アシャさんは神戸で生まれ、小学校卒業後に上京、昭和女子大の前身・日本女子高等学院付属女学校などで学んだ。 当時のインドは英国の領有下で、旧日本軍はボース氏ら独立運動家と結び、英国に対抗。「インド国民軍」が結成され、日印の部隊がインパール作戦