不相応なサーバント 2007年01月19日 私事で恐縮ながら、ロンドン駐在時代にインド人のメードを使ったことがある。家人がトイレの掃除を頼んだところ、バラモン階級なので、そういう仕事はしないと拒否され、必要ならあなたがすればよいといわれた。インド人に偏見はないが、費用便益の観点から早々に引き取って頂き、フィリピン人に代えた。 さて、国家財政の話である。分かりやすく解説するためか他の意図があるのか、わが国の財政状況をサラリーマン家庭の家計にたとえる例を多く見る。そのような例えによれば、この数年景気回復に伴いお父さんの給与が増えたものの、医療費、教育費、家の修理代、実家への仕送りに加え、累積した借金の返済のために更に借金を重ねていかざるを得ない状況だそうだ。年収の6倍以上もの借金の重圧で、家計の危機的状況は続いているというのである。 この例示でまず欠落しているのは、誰がこの家計を多重債務者にし
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く