【ソウル=稲田清英、ワシントン=尾形聡彦】米国と韓国は3日、米韓自由貿易協定(FTA)の追加協議で合意に達した。自動車問題など残っていた争点で最終的に双方が歩み寄った。韓国は欧州連合(EU)に続くFTA合意となり、日本より有利な条件で欧米に輸出できる環境作りがさらに進んだ。 米国のオバマ大統領と韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領はそれぞれ声明を発表した。オバマ大統領は「米製品の輸出は年間最大110億ドル増え、少なくとも7万人の米国人の雇用が支えられる」とした。米国にとっては1994年に発効した北米自由貿易協定(NAFTA)以来の規模のFTAとなる。李大統領は「発効すれば、韓国は米国、EU、東南アジア諸国連合(ASEAN)とインド、という世界の3大経済圏とFTAを結んだ世界唯一の国になる」とし、輸出拡大に期待を示した。 FTAは関税を原則撤廃し、お互いが壁を低くして輸出入できるようにす