今年も、国民が大統領と政治を心配した一年だった。大統領の独善と洗練されていない言行は、国民を不安にさせ、政権続投に目がくらんだ与党の政界再編の動きは、民生苦に苦しむ国民をさらに苦しめた。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領自ら、任期をまっとうしない可能性もあるように言ったりし、実現の可能性もない挙国内閣を再び取り上げることで政界を揺さぶり、国民をごまかした。歳末に飛び出した盧大統領の暴言は、この完結編である。 政治の要諦は、国民の心を温め、満腹にさせることにある。インドの初代首相だったジャワハルラル・ネルーは、「国民の目から涙をぬぐうのが政治だ」と語った。しかし、韓国は逆である。国民が、大統領と政治のために一日も安心する日がない。いつまでこれが続くのか。韓国社会の代表的な元老である金ジュンソン(現イスグループ名誉会長)元経済副首相とカトリックの鄭義采(チョン・ウィチェ)モンシニョールは、送年のメッ