私は、笠井潔のとても古いファンだ。笠井に誘われて信州まで会いに行ったのは、まだ『哲学者の密室』が書かれる以前で、笠井が「伝奇SF作家」から「本格ミステリ作家」に復帰する以前だった。「矢吹駆シリーズ」初期3部作で笠井の熱心なファンになった私は、その頃から、笠井の発言に少しずつ不信感を深め、やがて笠井が選考委員をつとめた「創元文庫推理評論賞」に、最後の諫言として笠井潔批判論文を投じ、以降は「笠井潔葬送派」を名のることになった。私の笠井潔批判は、すでに四半世紀に及んでいる。 私が笠井潔批判に傾きはじめた頃の様子は、竹本健治の『ウロボロスの基礎論』にも描かれている。 ※ 当まとめについて、随時関連ツイートを補足していきます。 ※ 読みやすさを優先して、若干時間関係を前後させています。
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