<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2011年02月17日 (木)時論公論 「国債格下げが問いかけているもの」 先月末アメリカの格付け会社が日本の国債の格付けを引き下げました。3週間経った今、国債や円の相場は落ち着きを取り戻していますが、それをもって問題が終わったわけではありません。今晩は国債の格下げがいったい何を問いかけたのか、これに対して日本はどう対応するべきなのかを考えてみたいと思います。 国債の格付けは、国や地域の信用力を表すもので、格付け会社スタンダード&プアーズの場合、米英独仏といった主要先進国を最も高い格付けに、ベルギーをその次に、そして日本やスペイン、チリなどを三番目の格付けにしていました。しかし先月27日、日本の格付けを引き下げた結果、日本の国債は、中国やサウジアラビアなどと同じ4番手に転落しました。チリより格付けが低いことには違和感がありますが、格付け