オムロンは国内外の自社工場をネットワークでつなぎ稼働状況などを共有するシステムの構築に乗り出す。プログラマブルロジックコントローラー(PLC)などFA機器の生産が主な対象。 草津事業所(滋賀県草津市)で確立した稼働データ収集・分析システムを他工場に展開し、データをリアルタイムで共有可能にする。ドイツのインダストリー4・0などで複数工場の連携が志向される中、IoT(モノのインターネット)技術を用いた自社発の事例を提示し、ビッグデータの収集・送信に対応したPLCの拡販につなげる。2016年にもシステムの一部を完成させ公開することを目指す。 草津事業所、中国上海市のFA機器工場などでの運用を視野に検討を始めた。どちらかの工場で需給が逼迫(ひっぱく)した際、もう一方がリアルタイムで対応し代替生産することなどを想定する。機密性を確保するため、まずプライベート(私設)クラウドでのデータ共有を構想してい