これからのモノ作りを進化させるのは誰か 4年前の2010年4月。私は、米国サンディエゴの会場で発表された某社の生産計画に驚愕した。プレゼンターはシスコの上級副社長(当時)のAngel L. Mendez氏だった。拡大するグローバルサプライチェーンへの対応、そして環境負荷対応を考え、同社はなんと巨大戦艦のごとき生産船を作りそこで生産する予定だという(!)。 なるほど、世界中の海を移動しながら生産すれば、部材を各国でピックアップできるので物流は一元化できる。しかも生産しながら最終商品の出荷も可能だ。サプライチェーン上で発生するCO2量も削減でき、かつ実際に消費者の顔を見ながら生産できる。しかも、世界を旅しながら生産するので、工員たちのリフレッシュにもなり労務環境改善も可能なのだ(!)。 とまあ、これが氏一流のジョークであることを理解するのは、まわりの聴衆プラス1分ほど経ってからだった。それにし
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