あらゆる製品で「100パーセントの安全」にこだわりがちな日本人。一方で、日本発のリアルタイム組み込み系OSのTRON(トロン)やユビキタスコンピューティングで世界に先駆けた坂村健氏は「絶対安全が存在しないことは、すべての技術系の人間には当然のこと」であり、欧米では「完成品を検査することで基準どおりの仕上がりであることを認証するのでなく、それを作る過程が基準どおりの手順を踏んでいるかを確認し、それにより完成品がある『安全度』に達していると『みなす』という考え方が標準になっている」と言う。 日本ではなぜこうした考え方が浸透しないのか。今後はどういう判断をしていくべきなのか。坂村氏の新著『DXとは何か 意識改革からニューノーマルへ』から一部抜粋・再構成してお届けする。 前回:「技術に土地勘ない人」が絶対知るべきDXの根本 ■複雑になったシステムに絶対安全は存在しない 前世紀末に多発した何度かの大
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