『ボヘミアン・ラプソディ』が今夜の金曜ロードショーにて地上波初登場する。言わずと知れたイギリスのバンド・クイーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリーの伝記的映画だ。 劇場公開されたのが3年前。リピーターが続出するなど、とりわけ日本で熱狂的なブームを巻き起こし、一つの「社会現象」としてニュースでも大きく取り上げられたことは記憶に新しい。タイトルにも冠されている彼らの代表曲は、今聴いてもなんだかとても「すごくてヘン」で新鮮だ。 映画『ボヘミアン・ラプソディ』のクイーンメンバー。左からロジャー・テイラー役のベン・ハーディ、ブライアン・メイ役のグウィリム・リー、フレディ・マーキュリー役のラミ・マレック、ジョン・ディーコン役のジョゼフ・マゼロ[Photo by gettyimages] この映画が愛される理由、あるいはヒットした理由はこれまでも盛んに議論されてきたが、今回は楽曲と映画の構成上の「意