有田焼などの磁器の多くは、ろくろではなく石こうで作った「型」に原料を入れて大量生産されていますが、少量で作る場合は、逆にコストが高くついていました。3Dプリンターでは、型を使う必要がないため、今後、コストダウンにつながると期待されています。 佐賀県窯業技術センターの副島潔係長は、「少量のものでも低価格で短時間で作れるようになるうえ、これまでは作れなかった複雑な形の焼き物も製作できるようになる」と話しています。センターによりますと製品の強度などが課題だということで、センターではこうした課題を解決したうえで有田焼創業400年に当たる来年中の実用化を目指しています。