試運転中の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)で22日に高レベル放射性廃液の供給管から液体約20ミリリットルが漏れたトラブルで、事業者の日本原燃は29日、成分調査の結果、漏えい液が廃液だったことを明らかにした。廃液漏れは1、2月に続き、3回目。 原燃はさらに廃液漏れの経緯の調査を継続する。時間がかかることも予想され、12月までに一定の試運転工程を終わらせる「里程標」はもちろん、来年10月の試運転完了時期の実現さえ危ぶまれる事態となった。 原燃によると、漏れがあった管の中に約135ミリリットル、もう1本の管にも約375ミリリットルの液体がたまっていた。通常の廃液より放射能レベルが高く、それぞれ通常廃液の約8.3倍、約3倍。原燃は、管にあった液体の一部が廃液と同じ黒色だったこともあり、廃液がためられている「供給槽」から流れ込んできた廃液だったと結論付けた。 供給槽と管の間には、廃液