ラリーで使われる改札鋏。指を挟まないよう加工された特注品という=JR東日本八王子支社で2009年10月22日午後2時38分、青木純撮影 【東京】カチカチ、カチカチ--。かつて駅の改札で切符を切るために使われ、軽快な音を響かせていたハサミ「改札鋏(きょう)」が、JR東日本八王子支社のイベントで復活する。中央線開業120周年を記念して来月28日に始まるスタンプラリー型イベント「パンチDEラリー」で、スタンプの代わりとして参加者にハサミを使ってもらうほか、ベテラン駅員による実演も行われる予定だ。 改札鋏は乗客の切符に切り跡を付け、駅への入場を証明するため使われていた。各駅で異なる切り跡を付けるため、旧国鉄時代には約60種のハサミがあったという。90年代に自動改札機が本格導入されてから次々と姿を消し、現在は使われていない。 この改札鋏の復活を提案したのが、同支社事業部の高橋篤史さん(28)。小さい